ロボ DE 解剖学【3】体の各部の名称(2)
前回のつづきで、今回は下肢と体幹です。
【下肢】(図1):下肢は骨盤のところの、一般に"足の付け根"と言われるところで体幹とつながっています。"足の付け根"は、「鼠径(そけい)部」(図2)といいます鼠径部には、一般に"こしぼね"と言われる腸骨(ちょうこつ)の「上前腸骨棘(じょうぜんちょうこつきょく)」と、恥骨の左右の恥骨がつながる辺り(骨盤の前の中央部)の「恥骨結節(けっせつ)」がつながる「鼠径靭帯(じんたい)」が張っています。さらにこの靭帯の上には「鼠径管」があり、とても大切なものが、その管の中を通っています(別の機会にお話します)。また下には、大腿動脈、大腿静脈、腸腰筋などが通っており、足への通路となっています。下肢は、股、膝(ひざ)、足首のところに主な関節があり、それぞれ、股関節、膝関節、足関節(距腿関節)といいます。またそれぞれによって区切られ、大腿(だいたい)、下腿(かたい)、足となります。
また膝の後ろの部分はへこんでいて、肘の肘窩と同じように窩を付けて「膝窩(しつか)」といいます。あと、ふくらはぎは「腓腹(ひふく)」、足の甲は「足背(そくはい)」、足の裏は「足底(そくてい)」といいますので、覚えておいて下さいね。
図1:下肢
【体幹(前面)】(図2):体幹は、頭部、頸部、胸部、腹部に分けることができます。一般には首と書きますが、頸(くび)という漢字を使います。頸の後ろは項(うなじ)で一般に使われる言葉と同じですね(図3)。また前頸部と後頸部ともいいます。胴体部分の胸部と腹部は横隔膜/肋骨(ろっこつ)最下部で分けられます。また腹部を腹部と骨盤とに分けたりします。
図2:体幹(前面)
【体幹(後面)】(図3):鎖骨上部、肩甲部、肩甲下部と分けて書きましたが、この部分が背部、腰の部分は腰部になり、おしりが「殿部(でんぶ)」といいます。また、ちょうど背骨の辺り、背骨のことを「脊柱(せきちゅう)」というので「脊柱部」といいます。あと股の間は「会陰(えいん)部」といいます。
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