« Parallelsでプログラミング・シミュレータが動いた! | トップページ | RZ1DisguiseのLinux版を作ってみた »

ロボ DE 解剖学【8】組織と器官系(1)

久々にロボ DE 解剖学です!
今回は「組織と器官系」についてのお話です!

《組織》
人とロボットを簡単にはアナロジーすることはできないですけど、人の体は、細胞と細胞の外の物質(細胞外基質/細胞外マトリックスと呼ばれる)で構成されています。ロボットの場合は、金属やプラスチックなど、って感じになるでしょうかね!?

組織という言葉は「会社組織」とか、「組合を組織する」とかで使われますが、辞書的には、「特定の目的を達成するために、諸個人および諸集団に専門分化された役割を与え、その活動を統合・調整する仕組み。または、そうして構成された集団」を意味しています。生物において使われる組織とは、「同一の機能と構造とをもつ細胞の集団」のことになります。動物の場合は、4種類の細胞に分類されています(植物は6種類かな?)。人の体の細胞は成人で約60兆個あると言われていますが、その細胞は、たったの4種類に分類されちゃうんです!で、その4種類とは

 上皮組織:表面を覆う役割を持つ細胞(集団)
 支持組織:支える為の基質を作る細胞(集団)
 筋 組織:収縮できる機能を持つ細胞(集団)
 神経組織:情報を伝達する細胞(集団)

の4種類になります。

上皮組織の細胞とは、いちばん分りやすいものとして、皮膚の表皮の細胞ですかね。兎に角、体の内外問わず、組織や器官の表面を覆って、体や器官や組織を保護している細胞集団になります。ですから例えば心臓や肺、肝臓の表面も上皮細胞が覆っています。また管状の器官の管腔面もすべて上皮細胞が覆っています。例えば「酒飲みすぎて胃の粘膜が荒れてる...」とか言いますが、上皮細胞が表面を覆うことで胃の粘膜を保護する働きをしている訳ですね。外界と体内が繋がる管の表面という意味で、消化器系の食道、胃、小腸、大腸などの管の内腔面、呼吸器系の気管や気管支の内腔面、肺胞だって上皮細胞なんです。泌尿器系の尿道とか膀胱の内腔面も上皮細胞ですね。これらの上皮細胞は、消化液を作ったり、栄養を吸収したり、酸素を取り入れたり、味を感じたりと、保護だけでなく、いろんなことをしなくちゃいけないんですよね。外界と繋がる部分でじゃないので、少し理解しにくいのですが、閉じた空間の表面も表面なんで、前回の【7】で出てきた腹腔の空間の表面を覆う腹膜も上皮細胞の種類になります。また同じく閉じた空間として血管の内腔面を覆う細胞も上皮細胞の種類になります。

支持組織は支える...と書きましたが、細胞がその組織の特徴を示しているのではなく、その組織の細胞が分泌した細胞外基質に特徴があり、硬い順に書くと、骨組織、軟骨組織、結合組織、(それと血液)に分類されます。骨は骨細胞が硬いのではなく、骨芽細胞(こつが細胞)が作った基質が硬いんです。ちなみにリン酸カルシウム(85%)、炭酸カルシウム(10%)、リン酸マグネシウム(1.5%) が骨に硬さを与えています。細胞外基質として細胞が分泌するタンパク質の代表的なものとして、コラーゲン(膠原線維:こうげんせんい)と、エラスチン(弾性線維)があります。コラーゲンの線維が規則的に並んで束状に作られた器官として腱や靭帯があります。たまにスポーツ選手が切っちゃうやつですね。コラーゲンは引っぱりに対して非常に強い組織を作ります。それに対してエラスチンは弾性線維という日本語名から分るように弾力性のある線維です。耳は弾力性がありますよね。耳の軟骨は弾性線維を多く含む軟骨なんで弾性軟骨というんですよ。あと結合組織はイメージしにくいと思いますが、例えばタンスの下に防震・耐震粘着マットをしきますよね。例えると、それが結合組織です!細胞と細胞、組織と組織、器官と器官をくっつけているというような意味合いから結合組織という名前が付いています。ガーゼのような膜状のもの(基底膜、骨膜、筋膜など)や、スポンジのような中に多くの空間を持つもの(骨髄、脂肪組織など)があります。

さて、長くなりましたので、今回はここまでにしますが、図のそれぞれの臓器を見てみて、外界と接する表面を覆っているのは上皮組織、体内の表面を覆っているのは結合組織であるのが分りますか?!ではでは、つづきは次回のお楽しみ...
 
Photo_2

|

« Parallelsでプログラミング・シミュレータが動いた! | トップページ | RZ1DisguiseのLinux版を作ってみた »

ロボ DE 解剖学」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/221673/17625468

この記事へのトラックバック一覧です: ロボ DE 解剖学【8】組織と器官系(1):

« Parallelsでプログラミング・シミュレータが動いた! | トップページ | RZ1DisguiseのLinux版を作ってみた »